結論から言うと、漆喰をオススメします。
どちらか悩んでいる、調べたりする時間がない、そんな人は漆喰を選んでみてください。
詳細が知りたい人は、最後まで記事を読んで内壁選びの参考にしてみてください。
比較
珪藻土 | 漆喰 | |
デザイン | ★★★★★ | ★★★★★ |
成分 | 藻類の化石 | 石灰と粘土 |
コスト(1平方当たり) | 2,000〜5,000 | 2,000〜5,000 |
調湿 | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ |
空気正常 | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ |
抗菌・カビ | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ |
耐久 | 脆く崩れやすい | 硬いがひび割れし易い |
DIY難易度 | ★★☆☆☆(やや難しい) | ★☆☆☆☆(難しい) |
内壁に重要なポイントを一覧にしています。
こう見ると、漆喰の方がメリットが大きいことがなんとなく分かるかと思います。
デザイン
どちらも飽きのこないシンプルな風合いのため、ここは正直差はないです。
漆喰
珪藻土
成分
どちらも自然素材ですが、珪藻土は接着剤などの成分が含まれているため、より自然素材に拘りたいのであれば、漆喰がオススメです。
ただ敬遠するほどでもないため、個人的にはどちらも自然素材という認識で良いかと。
コスト
漆喰、珪藻土の材料にもよりますが、コストはほぼ同じです。
珪藻土は物によってカビの生えやすさが異なるため、安物は注意した方がよいかもしれません。
施工会社でも値段は変わってくるため、まずは工務店に相談して見積もりをお勧めします。
調湿
調湿は圧倒的に珪藻土が優れています。
漆喰も全く調湿効果が無いわけではなく、多少は調湿してくれます。(年々、少しづつ調湿効果は薄れてしまいますが…。)
珪藻土は漆喰の4〜5倍は調湿効果があるため、ここは大きな違いになります。
空気正常
漆喰にはホルムアルデヒドを分解する効果があります。
ホルムアルデヒドは割と身近なものに使用されており、シックハウスの原因にもなります。
健康な暮らしという観点からは、漆喰がおすすめです。
抗菌・カビ
漆喰はアルカリ性のため、抗菌、カビに強いです。
珪藻土は、中性のため、抗菌作用はなく、水回りなどではカビが生えることは多いです。
(ただ吸湿のおかげで風呂上がりにガラスが曇りづらかったりします)
珪藻土を選ぶ際は、水回りだけは、カビに強い素材(クロスなど)にすることをオススメします。
耐久
ここは正直、珪藻土も漆喰もデメリットはあります。
珪藻土
崩れやすいため、触ったり、服が擦れると珪藻土が付着します。
壁を頻繁に触る人はいないと思いますが、クローゼットなど服が擦れる可能性がある箇所は注意が必要です。
漆喰
年々固くなるため、珪藻土のように崩れることはないですが、経年で確実にひび割れします。
ひび割れしても、性能に問題はないですが、見栄えは気になると思います。
ひび割れが嫌な人は、定期的な塗り替えは覚悟してください。
個人的には、ひび割れ程度であればDIYをおすすめします。(ホームセンターで買えます。)
DIY難易度
どちらも難しいです、というか大変です。
家全面となると、かなりの労力のため、できれば人手を集めるてください。
一人だと、大変すぎて確実に後悔します。
特に天井は大変なので、天井だけ自然系クロスにする人も多いです。
新築の場合は、下地も塗り易さに影響するため、石膏ボードをおすすめします。
工務店にかならず相談しましょう。
まとめ
冒頭では漆喰をおすすめしましたが、性能が大きく異なるため、以下も参考にしてください。
木造 | 漆喰 |
鉄筋 | 珪藻土 |
海岸部 | 珪藻土 |
やはり大きく関係するのは、調湿の必要の有無になります。
木造住宅は、木自体が湿気を吸うため、そこまで調湿を気にしなくてもよいため、漆喰をおすすめします。
鉄筋構造や海岸部は、どうしても湿気が多くなってしまうため、珪藻土がオススメです。
珪藻土はカビの生えづらい種類を選びたいため、工務店に相談してみてください。
以上、少しでも皆様の家づくりの参考になれば幸いです。
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